2018/12/10

AF-S NIKKOR 28-300mm f/3.5-5.6G ED VRを試してみる

先月購入した中古のAF-S DX NIKKOR 18-300mm f/3.5-5.6G ED VR,とても使い勝手が良く,また描き出される絵もかなりクリアな感じがするので,ここ暫く,Nikon Dfにはもっぱらこれを付けてお散歩を繰り返している.もともと高倍率ズームレンズは光学設計で無理をしているため撮れる絵も歪みやすい,と良く言われる.ただ,では大量の単焦点レンズを揃えるかというとそんな財力も無いし,それに大量のレンズの保守や持ち歩きという側面まで考えると,機動性を落とすことが適切な判断とも思えない.プロのカメラマンでも無い,趣味として写真を撮る立場だから,そこは違う考え方があって良いと思う.1本のレンズで(DXレンズなので,焦点距離を✕1.5倍して35mmフィルムサイズのレンズ相当の画角になる)28mmから450mm迄カバーできるという焦点距離の広さは,撮影の機動性を劇的に改善するし,厳密には歪みもあるだろうが出力される「絵」が十分満足できるものなら,それはそれでひとつの選択肢なんじゃ無いだろうか?
一方で,DXレンズをDfのようなフルサイズデジカメで使うと,本来カメラボディが持っている撮像素子の中央部分だけを使っていることになる.ファインダを覗くと,絵になる範囲の外側も見えるので,ファインダ視野率100%以上じゃー,と言ってみるけど,やっぱり「使ってない画素」を使わないのもなぁ.要するに,フルサイズ35mmフィルムサイズの撮像素子をきちんと使いたいな,そのためにFXレンズがほしいな,と思うのである.18mm-300mmというズームの利便性は十分に理解した上で,ほぼ,これと同じ画角をカバーするFXレンズとなると28-300mmになるワケだ.このレンズを使えば,300mm迄はフルサイズ35mmサイズの撮像素子を使えるワケで,それ以上は意図的にクロップ撮影をすれば450mm相当迄の寄れるレンズになるのだ.これは試して見たくなるじゃ無いか.....
新品で買うAF-S NIKKOR 28-300mm f/3.5-5.6G ED VRは,それこそ¥130K程度してしまう.先日,¥70K程を中古レンズに投資した身としてはちと,この出費は辛い.そこで,今回もまた中古レンズを探してみた.....相場感としては,¥70K程度.ただ,やっぱり使い込まれているのが多いなぁ....などと,あっちこっちの中古屋のサイトを探してみた.で,探し出して1週間も立たないくらいのころに,埃極少,という触れ込みの中古レンズを見つけた.また,にっしんカメラである.値段はこのレンズの中古相場値段よりも若干高いのだが,試して見る価値はあるかもしれない.この週末に行ってみて,残ってたら,試してみようか?とすっかり買う気になっている....そして,その週末にお店に寄ってみたら,しっかりと残ってたので,結局買っちゃいました.何やっているんだか.上の写真でDfに付けているのが,このレンズ.まだ,AF-S DX NIKKOR 18-300mm f/3.5-5.6G ED VRは手元に置いているけど.
早速,上野の西郷さんで試し撮りをしてみる.最初は,28mm側.
Nikon Df /w AF-S NIKKOR 28-300mm f/3.5-5.6G ED VR (1/200, f/7.1, ISO 400)
うーん,夕方に撮ったからか,あまりぱっとしないなぁ.....でも,まず広角側はこの画角である.
次は300mm側.上の写真と同じ位置から撮影した.ここまでグイッと寄れる.
Nikon Df /w AF-S NIKKOR 28-300mm f/3.5-5.6G ED VR (1/200, f/7.1, ISO 400)
さらに,クロップ撮影(DXサイズで撮る)でも同じ場所から撮影.するとここまでドンっと大きくなる.これで,450mm相当の画角,ということになる.
Nikon Df /w AF-S NIKKOR 28-300mm f/3.5-5.6G ED VR (1/200, f/7.1, ISO 400)
中々,大きくなるものである.
さて,新しい道具が手に入ったら,やっぱり色々と試してみたい.ということで,ここ暫くは,試し撮りで色々撮ってみた.まずは,六義園の紅葉.この時期,六義園は夜2100迄開いていて,ライトアップで園内の紅葉を演出してくれている.これは試さない手は無い.
Nikon Df /w AF-S NIKKOR 28-300mm f/3.5-5.6G ED VR (50mm, 1/6, f/9, ISO 12800)
とても綺麗.シャッタースピードも1/6secだけど,手持ちで撮影できるのは素晴らしい!
そして小石川後楽園の紅葉.紅葉は,やはり,太陽の光が強い時に,葉っぱの裏側から撮ると綺麗な絵になる.
Nikon Df /w AF-S NIKKOR 28-300mm f/3.5-5.6G ED VR (28mm, 1/400, f/10, ISO 12800)
周囲のビル街や後楽園遊園地に囲まれて,その中で鬱蒼とした森の雰囲気を残す小石川後楽園の奥の庭園は,なんだか不思議な感じだ.昔は,この界隈は大名屋敷で,こうした庭園があっちこっちにあった,のだろうなと思いを馳せる.
望遠側の撮像では,圧縮効果を伴って,とてもクリアな絵を描くようだ.
Nikon Df /w AF-S NIKKOR 28-300mm f/3.5-5.6G ED VR (300mm, 1/320, f/9, ISO 400)
これも,小石川後楽園の紅葉.今年の冬の紅葉は,中々暖冬のせいで紅くならなかったんだが....あるいは,9月の台風の塩害のせいか,近所の銀杏はどうにもやるせない色合いに紅葉していたけど.この色が欲しかったんだよねぇ......
そして,夕闇の街.こちらは日比谷通りと行幸通りの交差点の界隈から見た皇居の内堀り.なかなか良い感じの絵を描き出す.
Nikon Df /w AF-S NIKKOR 28-300mm f/3.5-5.6G ED VR (72mm, 1/30, f/5, ISO 2000)
正面のビルは,日比谷ミッドタウンかな.この界隈も,ビルの高層化がどんどん進んでいて,随分と街の雰囲気も変わって行く.
さらに暗くなった時刻の東京駅丸の内側.
Nikon Df /w AF-S NIKKOR 28-300mm f/3.5-5.6G ED VR (28mm, 1/30, f/3.5, ISO 3200)
この写真も手持ちで撮っている.夕暮れも終わり頃の空の藍色が綺麗に出ている気がするけど,どうだろう?
ただ,このレンズは,暗くなるとAFの追随性がとても悪くなる.まぁ,価格.comなどでも指摘はあったけど,AFがフォーカスを迷うのだ.先日,日もすっかり暮れてから伊丹空港で撮影してみた,LandingするBoeing 737.僕自身,流し撮りは苦手というか,まだ精進が必要な段階ではある.
Nikon Df /w AF-S NIKKOR 28-300mm f/3.5-5.6G ED VR (300mm, 1/30, f/5.6, ISO 12800)
この時は,AFの合焦が迷ってしまって,タイミングを逃すことが多かったのは事実.しかも,迷う時は盛大に迷うので,もう困ったものだ,とは思った.でも,まぁ,数を打てばここまで撮れるなら,それはそれで良いじゃないか,とも思う.
もっとも,こういう写真を撮っていると,300mmじゃまだまだ足りない,もう一層望遠が欲しくなる.例えば,200-500mmとか?ただ,もう200-500mmとかになると,絶対に手持ちで振り回せるレンズの重さじゃ無いとも思う.手持ちで撮る前提にたてば,28-300mmくらいがサイズも重さも手頃じゃないかなぁ.DXサイズにクロップすればここまで寄れるんだから十分実用的だ,と思うんだけど.
Nikon Df /w AF-S NIKKOR 28-300mm f/3.5-5.6G ED VR (300mm, 1/800, f/14, ISO 400, DX)
伊丹空港の展望デッキから,眼下に停まったBoeing 767のコックピットを撮影.コパイの方の様子がしっかりと見える....もちろんクロップして寄っているんだけれど.暫くは,ここまで寄れれば十分だろう,って言う気がしている.いや,200-500mmとか確かに面白そうだけど,持ち歩くのもきっと大変だし,手持ちで振り回せるサイズじゃ無いと思うのよね.....
ということで,とりあえず,暫くはこのレンズセットでカメラを持ってのお散歩も十分に楽しめそうな気がする.とりあえず,70-300mmのAFレンズはリタイアにしよう.むしろ問題は「撮影の腕」だよな....と思うのだ.あ,ちなみに,18-300mm DXレンズだが,多分,弟に安く譲るのが良いような気がしている.引き取ってくんないかな.綺麗なレンズだし.

2018/10/28

ものぐさレンズを買ってしまった.....

Nikon Dfを買ってから1ヶ月ほど.週末はちょっと写真を撮りに,交換レンズを持って街中へ出ることにしている.ただ,こうして外歩きをしていると,段々と,ちょっとしたスナップのためにレンズを交換するのが面倒になってきてしまった.うーむ,高倍率のズームレンズを1本あると便利だろうなぁ....
Nikon Dfがフルサイズ(FXサイズ)なので,FXに対応できる高倍率ズームレンズと言えば,現状はAF-S NIKKOR 28-300mm f/3.5-5.6G ED VRになる.新品でも¥130K程度はする...らしい.うーむ,どうしようかな,とWebを色々と見ていると,どうも,APS-Cサイズ対応のDXレンズならAF-S DX NIKKOR 18-300mm f/3.5-6.3G ED VRという選択もできそうだ.いや,フルサイズのカメラにAPS-C対応のレンズを付けるってどうなのよ,という議論はあるが,それは一度脇に置いておこう.このレンズ,もう少し情報を漁っていると,どうやら,AF-S DX NIKKOR 18-300mm f/3.5-5.6G ED VR というレンズもあったらしい.2012年発売とのことで,ちょっと前のレンズなのだが,望遠側がf5.6とやや明るいレンズである.うーむ.実質,2年も販売されていない,という短命なレンズだ.でも,レビュー記事を見ると評判は悪く無い.僕も,D200の時に買ったDX NIKKOR 18-200mm VRは1本あるのだが,やはり望遠側の100mmは大きな差になると思うし....と思うと段々とこの「ちょっと古いレンズ」が欲しくなってきてしまった.中古でしか流通していないワケだが,中古を買おうと思うと概ね¥60,000〜¥70,000程度のレンジにあるみたい.28mm-300mmのFXレンズが¥130,000程度することを考えるとその半額で済むじゃ無いか....!この時点で,なぜフルサイズのカメラにAPS-C対応のレンズを付ける意味があるのか,という議論は飛んでいる.....が,それを指摘しちゃいけない.そのレンズを試したくなっちゃったのだから.
楽器フェアがあった週末,クルマを車検に出すために都内に出たついでに,中古カメラ屋を覗いて見た.行ってみたのは,秋葉原の日進カメラというところ.まぁ,たまたま手近なところにあったから立ち寄って見た,というのが正しい.そこで見つけてしまったのだ.NikonのAF-S DX NIKKOR 18-300mm f/3.5-5.6G ED VR が¥69,800の値札を付けて棚に鎮座しているでは無いか!ちなみに,最近の望遠側f6.3の奴も隣にあったのだが,こちらの方が値段は安かった.....店員に聞いてみたら,やっぱり望遠側が暗いから,とのこと.まぁ,いいけど.で,うーん,フィルタ付けて¥70,000以下にならないか,と聞いたら....いいよ,と言って,中古の77mmΦのKenkoプロテクトフィルタを付けて¥69,800とのこと.いいや,面倒になったので,その値段で買ってしまうことにする.
そんなワケで,このモノグサレンズを入手して1週間,気がつけば,もっぱらこのレンズをDfに付けて持ち歩いている状況だ.フルサイズのカメラにDXのレンズを付けたって,APS-Cサイズでしか撮影していないので撮像素子が勿体ない,ましてDfはpixel数が比較的少ない撮像素子を持ったカメラなので,絵に充てられるpixel数も減って,それはざらざらした絵になるのかな....とも思ったのだが,これが想像を裏切るくらいに良く写る,ように思う.出てくる絵は,この高倍率ズームの癖に,意外とシャッキとしている.本来なら,これだけ高倍率のレンズになると,出てくる像がかなり歪むはずなんだが,あまり気にならないように見える.デジタルカメラ万歳,本体でかなり補正かけている....のかな?そして,フルサイズで27mm相当から450mm相当迄を1本のレンズで賄ってくれるので,レンズ交換をする必要もなくなる.これは素晴らしいくらいに,カメラを操る人のモノグサを助長する.
Nikon Df /w AF-S DX NIKKOR 18-300mm f/3.5-5.6G ED VR (18mm, 1/640, f/13, ISO 400)
例えば,上の写真は18mm(FXサイズで27mm相当)で撮った風景.この三連のクレーンの左の奴 を300mm(FXサイズでは450mm相当)迄ズームアップすると,下の絵が撮れる.この視野角の差は,とても大きい.しかも,吐き出される絵も,見ての通り,それなりに綺麗だ.
Nikon Df /w AF-S DX NIKKOR 18-300mm f/3.5-5.6G ED VR (300mm, 1/800, f/14, ISO 400)
ただ,先週と今週,これをDfに付けたまま,100枚程度,街を撮ってみて気がついたことがある.このレンズ,畳んだ時のサイズはまぁまぁコンパクトなのだけど,まず重い.3時間とか4時間,これを持って歩いていると,重いんだな,手が疲れる.首からかけて持ち歩くのが妥当なのかもしれないが.....片手で持っていると,レンズの重さが半端ないのは事実だ.
Nikon Df /w AF-S DX NIKKOR 18-300mm f/3.5-5.6G ED VR (125mm, 1/500, f/11, ISO 400)
あと,VRという手ブレ防止の機構が付いているが....これも,300mm側(FXで450mm相当)で夜景を撮るとそれなりに手ブレは起こるように思う.望遠で使いたいなら,三脚は必要かもしれない...っても,普通,450mmのレンズで夜景を手持ちで撮影はしないか....そこは逆に,実は手軽に夜景も撮れる,と言った方が良いかもしれない.
Nikon Df /w AF-S DX NIKKOR 18-300mm f/3.5-5.6G ED VR (105mm, 1/30, f/5.6, ISO 2200)
まぁ,元々カメラの吐き出す絵の発色が良いのに助けられているのかもしれないなぁ...とも思う....んだけど,夜景もここまで綺麗に発色するなら,スナップ用のレンズとしては十分に良いレンズなんじゃ無いかな..
Nikon Df /w AF-S DX NIKKOR 18-300mm f/3.5-5.6G ED VR (44mm, 1/20, f/5, ISO 12800)
そんなこんなで,当面は,お気楽モノグサレンズとして,これを使うことにしようと思う.中古で買っても,これくらいの絵を出してくれるなら,正解だったんじゃ無いかな?個人的には,良い買い物をした,と思うことにする.
Nikon Df /w AF-S DX NIKKOR 18-300mm f/3.5-5.6G ED VR (300mm, 1/640, f/13, ISO 400)
少なくとも,大阪駅のNorth Gateの上の展望台から,ITMにアプローチする飛行機がここまで見られるんだからね.まぁ,もうちょっと飛行機に寄りたい気もするが.
ゆくゆくは,このDXレンズも手放して,28mm-300mmのFX対応レンズに置き換えるかもしれないけど.やっぱり,フルサイズのボディにわざわざDXレンズを載せて,APS-C対応のサイズで撮るというのもなぁ,という点は気になるし.まぁ,お金が溜まったら考えることにしよう.
あっと,今年の楽器フェア,一応行ってみたけど,個人的にはあまり収穫は無かったなぁ,というのが素直な感想.色々と,細かいモノはあるんだが....やはり,H/Wの新製品を出すサイクルが伸びちゃっているとか,粗方僕にとって必要なものは揃ったとか,そういうところが大きいのかもしれない.そうした中,個人的には,小田原のギタービルダ,ひとりでやっているというKigoshi Custom Guitarのギターが良かった,くらい.一方で,この木越のギターの音は本当に良かった.気持ち良いのだ.弾かせて貰ったのは,トップがFlame Maple,バックとネックがMahoganyという構成で,ヘッドは独自デザイン,ピックアップはP-902発,という構成のTelecaster Thinlineっぽい形のギターなんだが....これが,すごく素直な音がするのが面白かった.ちょっと話したら,色々と木材はストックしているらしく....古い洋館を解体する時とかに出た材を回収して持ってきているとのこと.すげー.ネックはセットネックで,しかもヒールの削り方はそれで良いの,と思わせるような無骨さもあるんだけど,楽器としてKigoshiのギターは面白かったなぁ.後は,あまり僕の気を引くような楽器は見つけられなかった....結局,諸々,キーボード系音源は大抵ソフトウェア音源に化けたし,ギターやベースは本当に良い材が無くなって来たんだろうなぁ.そして,それ以上に,子どもたちが楽器を買わない,買えない価格になっているのも問題なんだと思う.まぁ,何よりも次世代の音楽を支える子どもたちの数も減っている現実もあるんだろう.....さて,音楽はビジネスとしてどこまでサスティナブルなんだろう,と,そんなことを思ってしまったのが,今年の楽器フェアだった.

2018/09/17

Nikon Dfを古いレンズで試す

この3連休,横浜の家に戻って,昔のレンズを持って来た.どうも,200mm/f4と24mm/f2.8のMFレンズが見当たらなかった....のだが,実家に電話したところ,どうやら,実家の方に置いてあるらしい.ちょっと想定外だったけど.横浜スタヂヲに置いてあるD200で使っていたレンズを確認すると,以下の通りだった.
  • Nikkor Ai 50mm/f1.4:マニュアルフォーカス
  • Nikkor AF-S DXズームニッコール ED 18-70mm F3.5-4.5G(IF):D200のレンズキット付属のレンズ
  • Nikkor AF-S 35-135:多分,96年頃にNikon F70を買った時につけた標準レンズ
  • DX Nikkor AF-S 18-200 /f3.5-5.6 G ED VR:D200用に買った広角〜望遠を賄うレンズ.1本持っていれば済むので便利....だった.
  • AI AF Zoom-Nikkor ED 70-300mm F4-5.6D:望遠ズーム.VRも付いていない廉価版の奴.
今回,この中から,70-300mmと18-200mm VRのDXレンズ,そして50mm/f1.4のMFレンズの3本をDfでも使ってやろう,と伊丹に帯同することにした.
この中では,50mmレンズを付けた時が,一番,雰囲気が良い感じがする.右の写真は50mm/f1.4をDfに付けたところ.レンズのサイズとボディのバランス感が丁度良い気がする.そして,この古い50mmレンズが描きだす写真もまた,味わいが深いのだ.ちなみに,右の写真は,P340で撮ったもの.吐き出す絵の色合いは,また微妙にDfのそれと異なるのも面白いところだ.

上の写真が,この50mm/f1.4を使って撮った,街角の八百屋さん.昔,良くこういう,トラックで野菜や果物を運んで来て販売する八百屋さんあったよなぁ.小学生の頃,こういう八百屋さんとか,豆腐屋さんとか,当時住んでた町内にもやってきたものだ.
そして,先週Dfと一緒に買ったAi AF 24-85mm/f2.8-4 D.これは,今度はシャープな絵を吐き出す.それから,マクロ撮影もできるのが非常に便利.今回,35mm-105mmを置いてきたのは,このマクロ撮影ができないから,という理由だったりする.左の写真は24-85mmで撮った.江東区の洲崎の辺り.昔,江戸時代〜昭和の初期までは,この辺りは花街だったらしい.つい10年位前までは,当時の面影を残すような古い建物も残っていたんだが....今では,東京の下町の老朽化した建物は取り壊され,そして,どんどん,小規模なマンションが建てられて行くのである.それでも,表通りから一本裏に入った街並みは,独特の味わいを醸している.
最後が,70mm-300mm.これは,焦点距離の割にVRなどが搭載されていないレンズなので,手ブレが怖いところ.しかし,Dfと組み合わせて,クロップ撮影をする(APS-Cのサイズで撮影する)と,焦点距離が1.5倍,概ね450mm相当まで稼げることになる.これで,24mm-450mmまでのレンズが揃った,と言うこともできる.左の写真は,駿河湾沼津SAから撮った沼津の市内(多分).クロップ撮影したので,これで450mm相当のサイズになっているはず.遠くに見える光がここまで拡大されるのもちょっと感動的だ.
こうして見ると,つくづく,Dfというカメラは「夜景」に強いカメラだな,と思った.ちなみに,今回掲載したいずれも,White Balanceは特に弄っていない,標準のものを利用.それが,暗い景色を鮮やかに描き出すのはちょっと感動する.しかも,古いMFのレンズでも,Focus Aidがあるおかげで,ある程度ピンは来るし.50mm/f1.4を絞り開放で撮った時の絵なんか,中々感動的よ.被写界深度が浅いので,ピントはすごくシビア,だけどおかげで,背景とかが"色の付いた領域"になるまでにぼけて,主題を浮き立たせるし.これは.....おねーさんを撮るのに良いカメラな気がしてきた.
ここまで綺麗に撮れるなら,今度は青空の日にDfを持ち出してみたいな,と言う欲望がふつふつと湧いて来る.同時に,この手元に残った(多分,もう使われないであろう)標準ズーム,どうしよう?もうこれは少し準Zoomの整理が必要かもしれないなぁ.....と悩みだしてしまった.

2018/09/09

Nikon Dfを買う

先日,Nikonが新しい一眼レフデジタルカメラを発表した.その内容は,レンズマウントを刷新したフルサイズのミラーレス一眼,というもので,それに対して実機を触ってもいない僕が何かを言えない.それはそれとして,そうすると,以前Nikon D200で色々と揃えた我が家のNikkorレンズの資産が問題になる.D200は出た直後に購入したのだが,撮像素子がDXというサイズ.このカメラに,28mm/F2.8,50mm/F1.4,200mm/F4などの古いMFレンズを載せて楽しんでたし,他にも35mm-105mm70mm-300mmなどのAF zoomレンズも使ってた.これらが使えなくなるのは残念だ.Zマウントも,アダプタを付ければFマウントレンズを装着できるらしいが,きっと機能面で色々な制約を受けるだろう.昔の非CPU,非Aiレンズなどが使えなくなる懸念もある.そう思うと,製造が終わって,流通が途切れる前に,FマウントのFX撮像素子を載せたデジカメを買っておいた方が心配は無いかな,と思いはじめた.これが,2周間前のこと.
一方で,昨今の自分の写真の撮り方を考えると,D5とかD850とかの最新のFマウントのデジカメを必要としている,ワケでも無い.実際のところ,伊丹にスタヂヲを構えてからというもの,写真はもっぱらP340で済んでいる.もう少し,レンズが望遠側に振れれば良いとも思うこともあるが,同時に,日常「持ち歩く」サイズとしてP340は中々秀逸だとも思う.僕が今すぐにFXサイズのカメラを必要としているか,と言われると,冷静に考えれば微妙だ.しかも, Nikon Dfは今から4年程度前の機種である.日進月歩のDigital Camera界において,撮像素子は一世代前のD4の頃のもの,今の製品としては解像度が低いようにも思う.動画撮影の機能も載せていないし....その割に,ボディ単体で¥200Kを越える値段だし.以前,Nikon Dfが発表された時に「次はこれに買い換えよう」とも思っていたのだが,やはりすぐにD5も出て,C/P的にいかがなモノか,と思い,そのまま手を出すのを控えていた,という案件でもある.冷静に考えればなぁ....
ただ,物欲というのは恐ろしい.Nikonのミラーレスが出たので,フラフラと中古でも良いから古いレンズのために,今Nikon Dfを1台買って置こうかしら,程度のつもりでGoogle検索をしたのが発端.ざっと相場を見たところ,中古で¥150K程度,新品で¥225K程度,しかもNikon Dfで検索するとGoogleが"Nikon Df 製造中止"などと出してくる.この「製造中止」が本当かは定かじゃ無いが,どうもこれで物欲に火がついてしまった.金曜日の夜,会社から帰って来る時には,もうNikon Dfを買うぞ,と決意してた.ちょっと検索して,どうやら24-85mmの絞りリングがついた方の標準ズームレンズとペアで買えば,ヨドバシカメラで¥300K程度になる,とアタリを付ける.いや,¥300K,高いんだが,物欲が萌えている時は「それで買えるのか」と.物欲が燃えるとそう判断するのね.それで,KORG KRONOS II辺りも買えるんだけど......
そんな経緯で,自分でもどうしたことか,と呆れつつ,ついこの土曜日の午後にヨドバシに走ったのだった.途中,銀行ATMで¥300Kほど,現金を調達.手持ちで¥50Kあるからこれで賄えるはずだ,と.まずは,店頭で値段交渉.本体と合わせて24mm-85mmのズームを買うぞ,と伝え,どこまで安くできるか,店員さんに聞いてみた.すると,Nikon Df Bodyが税込み¥219,000,Nikkor AF 24-85mm/F2.8-4Dが¥81,000,これにレンズのプロテクトフィルタ,液晶保護シート,64GBのサンディスクのSDメモリカード(Bodyと一緒に買うと店頭価格から30% offしてくれる),そして予備のバッテリとバッテリ充電器を入れて,締めて現金での支払い¥289,100.ヨドバシの場合,10%のポイントを使って,大きな金額の買い物のポイントを順次,次の買い物に充てることができるので,なんとか¥300,000内に抑えることができた.もっとも,手持ちのポイントも約¥3,000文程度投入しているけど.さらに,ワイド幅のストラップも¥1,900で入れて.締めて¥291,000でなんとか,一式揃えることができた.
必要なモノを買い込んだら,一度,伊丹の部屋に戻って電池を充電.液晶保護シートを付ける.夜になってから,カメラをセットアップして,さて試し撮りをしようか,とすると....なぜかAFレンズなのに,AFが効かない.なにせ,ピントが思うように合わない.これは何だ?今,他のレンズは横浜にあるし,問題の切り分けもできないしなぁ....と途方に暮れた.参ったなぁ.
だからといって¥300Kの買い物を棚晒しにするワケにも行かないので,日曜の午前中,小雨が降る中,ヨドバシ梅田に行って,他のレンズで同じ状況になるか試させて貰う.店頭のレンズだと,AFのモータも動く,と言うので,改めて昨日買った24-85mmをマウントする...と今度はAFが動いた.やった.助かった.一体何が問題だったのだろう?帰り道は,喫茶店でアイスコーヒーを撮ってみたり,ちょっと試し撮りをしてみた.
まぁ,そんなこんなで,昔の一眼レフカメラのようなボディ形状のフルサイズの一眼レフデジカメが手に入ったことになる.今度,横浜から残りのレンズも持ってきて,少しお散歩カメラとして使って見ようと検討中.これから秋になって,少し外を出歩くにも良い季節だと思うし.何よりも,ミラーが動いてシャッターを切る,この感触がなんとも言えない.P340ではこの感じは無いしなぁ.機能的にはC/Pは悪い買い物だと思うけど,所有欲みたいなのはやっぱり満たされるね,と,シャッターを切りながら感じてしまった.まぁ,ちょっと面白いカメラが手に入ったということで.

2018/09/07

台風21号が教えてくれたこと

かなり強烈な台風21号は,9/4に伊丹スタヂヲの近所を駆け抜けて,日本海側に抜けて行った.JRは早々に阪神地区の各線を止める旨をアナウンスし,会社は前日には終日の出社禁止を決定し,まぁ,自分の部屋でネットサーフィンしながら,台風の情報を集めるくらいしかやることの無い1日だった....のだけれど.そんな中,それは突然起きたのだった.停電である.最初は瞬停が数回,4〜5回程度起きただろうか?うちのiMacは最初の瞬停で見事に停止.そして,その瞬停が数回起きたあと,今度は,本格的な停電が.一度は30分ほどで復帰したのだが,その30分後か,すべての電源が落ちた.電気が無くなると,光であろうと終端装置はshutdownする.すべてが止まったのだった.窓から見ていたら,近所の変電所の辺りでも,何かスパークが飛んでたっぽいしなぁ.伊丹スタヂヲは,冷蔵庫も止まったままだし,瞬間湯沸器も止まった.もちろん,ネットワークも止まる.やれやれ,である.ただ,電力会社は配電設備や配電の網管理に関しては,万全の体制を取っている,と聞いている.なので,時間を経ずに停電も復旧するだろう,と見込んでいたのだが.これがちっとも復旧しない.遠くに見える新大阪とか大阪の地区は,高層ビルの光が見えるのに,伊丹スタヂヲの入るマンションは全然復旧を見せないのだ.マンションなので,停電が起きると水道も止まる.エレベータも止まる.階段の電灯も消える.これは参った.夜になって,懐中電灯でも買っておこうか,と外へ出たのだが,マンションの階段の電灯も消えて階段が真っ暗.手すりを頼りに外へ出て,結局,海中電灯は変えなかった,のだが.....結局,ここまで社会基盤の全体が「電気」に依存しているんだな,というのは実感として持った.もうひとつ,腹が立つのは,線路の向こう側のマンションは,夜には灯りが灯っているのに,線路を隔てたこちら側はBlack outが続いているのだ.結局,夜中の02:30頃に,外で何かやっているなぁ,と思ったら,それから程なくして電力がやっと復旧したのだった.その後,マンションのポンプが復活したのか,水が出るようになったのは,朝の0600頃の頃である.
しかも,翌日,今度は会社に行くと,うちの会社の本体は停電していないのに,僕のいるオフィスは停電,という状況.朝,会社に行く時に,近所の会社の人も何故か始業時間も間近なのに,皆さん建物の外で待機している,という状況.なにがあったのだろう,と自分のオフィスに行くと,どうやら停電のまま,という状況である.これじゃ仕事にならん.そうは言っても,この停電がいつ終わるかが全く判らないといういこともあり,翌日以降の業務をどうするか,色々と調整作業をさせて貰って1日が終わった.まぁ,この日は,終業時間の17;00になったところで,やっと停電からの復旧が確認された.やれやれ,である.
そんな2日間が過ぎたその翌日には今度は,北海道で大地震と全道に渡る停電があって,ちょうど2日前の大規模停電を経験した身としては,中の人たちの苦労もまた自分のことのように感じてしまう.
さて,こうした状況を振り返るに,結局,日本の電力会社は一体何を仕事していたんだろう,と考えてしまうのだ.配電の,それも街中の電灯線の切断の復旧は,多分,電力会社が直接やっていなくて,下請けの〇〇電工とか,そういう外部委託がされていると思うのである.そこの人たちは,日夜を通して復旧作業にあたって頂いて,これは大変頭が下がる思いだ.だけど,では電力会社の経営層は何をやっていたのだろう,という疑問である.彼らは,電力料金の設定に関して,燃料代の高騰に対応して常に「あがり」が得られるような制度を勝ち取った.すなわち,必ず利益を得られる経営構造がある.この中で,これまで十分な設備投資をして来たといえるのだろうか?世間の議論を見ていると,その辺の議論が足りてない気がするのだ.本来なら,

  • 配電施設に関しては,末端の電柱に至るまで,IoTセンサを設置して,どこが現在断線しているか,すぐに検知できるシステムを組めなかったのか?
  • その情報を吸い上げて,今どこで何をしている,という情報を展開できるよう,情報管理ができないものか?
  • 関電に関しては,想定外に配電設備がダウンして,停電情報を適切に収集できなかった,と言うけれど,そもそもなぜ情報収集のサーバを大容量化することをサボっていたのか?
という疑問が生まれて来てしまうのだ.北電に関しては,大規模な発電所を1箇所作っていたと言うけど,やはり多重系の考え方が取り入れられていないんじゃ無いか,という疑念は抱いてしまうのだ.本来,評価されるべき箇所は,そこである.これに対して,電力会社の広報は,今のところ「想定外」という一言で済ませているように見えて仕方無いのだ.
多分,これは社会システムのインフラをサービスする全ての企業に言えることだ.現状がどうなっているか,その情報を適切なタイミングでユーザに提示して行く,という姿勢があまりに欠如しているように見える.公企業だからこそ,こうした姿勢はもっと神経を使った方が良いし,必要なら,たとえポーズでも良いので,社長や部長といった経営陣がサポートセンターで直接ユーザの声を聞く,とか,そういう姿勢を示してほしい,それが高い給料を貰っている経営陣の責任,なんじゃ無いかと思えて仕方無いのだが.初戦,この国の経営者は,そういう姿勢を見せることなく,この国の経済を殺して行くのかもしれない,とも幻滅している.
ちなみに....米国の場合,配電系はどうやら地方自治体の責任になっているらしい.その上で,良く落雷で停電していたのは事実.そこは,日本の電力会社の方が,しっかりしていた,のかもしれないが.しかし,ここまで「止まらない電源」を前提にして色々なシステムを組んでいるのも,あるいは問題なのかもしれない,とも思う.

2018/08/11

SONY DPS7シリーズの復活

うちの横浜スタジオには,アウトボードとして買ったSONYのDPS-7シリーズが数台ある...んだが,内蔵電池が上がってしまってbootしなくなって数年経過してしまった.いずれも中古で買い集めた奴で,20年くらい前にはSONYのサービスセンタでバッテリ交換の修理もして貰ったこともある.しかし,1992年発売開始,ということは,少なくとも30年は経過している.今時,もうサービスで扱ってくれる機材ではない.しかも,この機種は,というか,当時のシンセもそうらしいんだが,メモリバックアップ用の電池が基板にハンダ付けされていて,交換が面倒なのだ.ユーザによっては,自分で電池ホルダ化の改造をしている人もそれなりにいて,一応部品などは買い揃えて見たんだが....Rackから外して,ボード取り出して改造,という手間もかかる作業が中々手を付けられず放置していたのだ.まぁ,Reverbだけなら,Apolloを使えばなんとかなるし,というのもあって,放置はしていたんだがね.やっぱり寂しいなぁ....ということで気にはなっていたんだが.
先日,とは言っても,もう5月になるが,大阪でEnsoniq MR-Rackが出ていたのだ.このMR-Rackを購入した時に,その店で試しに聞いてみたら,1台¥10Kで電池交換,電池ホルダ取り付けを請け負うという.それなら,ということで,翌週,横浜スタジオのR7,M7,F7の3台をラックから外して,伊丹スタヂオ持ち込む.ついでに,横浜スタヂオの倉庫から,以前(多分ソフマップのセコハンで買っSONY DPS-V77も発見して,これも使えるか判らないけど,取り敢えず伊丹スタヂオに持ち込むことにした.で,翌週の6/23に,MR-Rackを買った大阪のImplant4に持ち込んで見る.V77は,どうも内蔵電池はあるみたいだし,通電すると一度画面が着くけど,その後のbootシーケンスが機能していない感じ.後は多分,電池交換で対応できるはず,と伝えて,待つこと2週間.来た連絡は,M7とF7は復活,R7とV77は原因不明....うーむ,そうなるとは.....
取り敢えずF7/M7の2台は復活したんだが,さて,デジタル・リバーブは一切復活していないのも悩ましい.取り敢えず,復活しなかった2台も含めて4台を引き取ったのが7/7のこと.帰りに,気が向いて,ちょいと梅田LOFTの島村楽器にお邪魔して,相談.マニアな人がいるのだ.ここで相談すると,大阪にはもうそういう古い機種を修理できる店は無い,あるとすればImplant4くらいだ,という話.そこで駄目だったんだ,というと,後は,都内のえちごやミュージックかFive Gか....という名前は聞いたことある店を紹介される.これは試して見るか?特にV77は,まだ一度も(うちのスタジオで)使っていないのだ.音くらいは聞きたいし.....
ということで,早速,翌週の7/14にはえちごやミュージックに,R7とV77を持ってお邪魔して見た.治るかの調査で¥8400とか言ったかな.お金を取るらしい.まぁ,仕方無い.R7はやっぱりこの音が好きだし...とお願いして見る.もともと正価¥150,000で売られていた30年前の製品,とは言えデジタル化されている製品,治ればめっけモノである.1本¥50,000くらいは出しても良いか,という気分になっている.取り敢えず預けて,修理をお願いした.
結論から言うと,2台とも修理が終わって戻って来た.R7の方は,あっちこっちハンダが緩んでるとか,後は電源のレギュレータが壊れてた,という原因.結構,大規模にかかっているけど,それでも¥45,000くらい.もう一台,V77は,やはり電源レギュレータが原因だったそうだ.それにしても,もう30年になろうという古い機材だけど,治って嬉しい.V77の方は,伊丹スタヂオに持っていって,既にアウトボードとして使えるようにワイヤリングだけ済ませた.後は実際にmixに使って見るのみ.F7/M7/R7の3兄弟は,まだ横浜スタヂオで積んである.Rackへの復帰は....この猛暑が過ぎ去ってからだろうなぁ.....それよりも,こうやって古い機材を修理できる人がいるとなると....今度は,すっかり壊れてホコリをかぶっている,うちのSONY HR-MP5も少し修理出来ないか,試してもらいたくなるなぁと,新たな欲求が沸々と湧いてくる,そんなお盆の休暇だった....

2018/06/18

今朝の地震は....結構な揺れでしたね

今朝,07:58に大阪北部,具体的には高槻とか枚方とか寝屋川とか,あっちの辺りで震度6-の地震が起きたのは,すでにもうニュースになっているから知っていると思うけど.僕は,たまたまこの週末から,会社の「歩け歩け運動」期間であることから,会社迄40分ほど歩いて,もう少しで会社,という辺りだったのだ.うちの会社の正門の脇に立っている大規模マンションの脇あたりで,それは突然やってきた,って言う感じ.なんか揺れている,と思ったが,まぁ,立ってられないほどでは無く,ただマンションからなんか落ちてきたらやだな,という感じ.でも,足元が揺れているのは判ったし(iPodで自分の作ったオケを聞いてたので,音は正直聞いてませんが),何より交差点の信号機の尋常じゃない揺れ方に「あ,これはひょっとして信号機の支柱折れる?」みたいに思ったことはここだけの秘密.で,まぁ,僕の暮らしている伊丹の界隈は,まぁ震度5-ということで,大きな問題は無かった.
で,会社でワサワサした感じを抱えながら,1日を過ごして,また歩いて帰って来たから,電車が止まっているのも全然困っていないし.うちの楽器については,TokaiのJazz Bassが壁に立てかけてた奴が倒れて,ギターケース(中身は外に出してた奴)が倒れてて,というくらい.あ,あとは,冷蔵庫のドアが開いてた,のが一番ショックかも.取り敢えず,生肉と生野菜類は,大量に処分するために,今夜はやきそばにした.冷蔵庫の扉がずーっと開けっ放しになっていると,冷蔵庫って「冷却」することを止めちゃうのね.正直,これに参ったところはある.あとは,伊丹の部屋による戻ったら,さすがにガスがメータのところで止まってたな.
取り敢えず,甚大というほどではなかったので,ひとまず安心.まぁ,震度5弱というものがどういうものかは,今回経験出来たし.....

2018/06/10

Bass POD Xt Proを見つけてきた

朝,起きてから,最近滅多に見ることのないEnsoniq MR-Rack用,そしてProteus 2000用の拡張音源ROMとかないかな,と探して見たりしていたのだ.で,ついでに,そういえば以前から探してたLine 6のBass POD Xt Pro,あるかな,とWebで探してみたら,なにかの拍子で,大津のWoodVillageという店に¥19,800で出ているじゃないか.大津なら,まぁ,行けないこともない距離ではある.店のWeb Pageを見ていると,本当に店頭で販売しているのか気になるんだが....まぁ,これは行ってみるか,とふらっと,伊丹の部屋を出たのが1200頃.
尼崎から新快速に乗れば,大津は6駅目.まぁ,それでも,高槻から先,京都のあたり迄はどうしたことか,いつも寝てしまうんだが.さて,大津で駅を出てみたところ,いや,ずいぶん寂れた感じだね.JRの駅前は少しは開発されているが,そこから昔ながらの商店街に入った途端,なんか,昔の商店街の名残のような街並みが続く.Google Mapに従って10分ほど歩いて,京阪の浜大津の駅に出た.ここ,路面電車なんだねぇ.で,浜大津の駅前から覗くと,おぉ,Web Pageで見た店舗が見えたぞ,と.やっと安心する.
店に入って,開口一番,Bass POD Xt Proがあるよね,と確認.まだ売れていなかった.で,朝見たときに,配送料不要,みたいなことを書いてあったので,買いに来てHand Carryで持って帰るから少し値引きしない?と尋ねて見る.が,これは不発.配送料不要は5月末迄のキャンペーンだそうで.Webページで今朝見たときに書いてあった気がしたんだが,まぁ,それなら仕方ない.あとは,以前買ったBass POD XtがUSBポートが死んでたこともあり,これも気になる.動作検証はしたとあるが,このUSBポートは大丈夫か,と確認したところ,それはやっていないそうで.なんか....ギャンブルになるかなぁ.気になるところ.まぁ,そうは言っても,中々,この品は出てこないしね.どうやら,前のオーナはずっとPCに繋ぐこともなく,従ってUSBポートも使っていないんじゃないか,とのこと.ま,それは良いんだけどさ.いずれにせよ,買うことにするか,と意思決定.いざ,支払いの段になって,今日は伊丹から来たというと,中々信じてもらえないのだ.何を言うか,こっちは,JRで1.5hrかけて来たんだぜ,これからHand Carryで持って帰るんだし,という話をすると,しばらく考えてそれなら¥17,800で良いや,と言ってもらえる.まぁ,多少は負担も減ったというものだ.駄目ならどこか神戸の中古楽器屋にでも流してしまえば良いのだし.ということで支払いを済ませてしまう.
ところが,いざ買った商品を持って帰る段になって,お店の兄ちゃんがHand Carryは何も考えていないらしく.梱包するのは良いんだけど,持ち手をつけてくれないとか,いろいろツッコミどころが.それでも,紐をかけてくれて,プラスチックの持ち手はないけど,紐で取っ手も作って.ずいぶん時間をかけて梱包してくれた.それだけで,¥2,000分くらいの価値あることしてね?
お店で梱包を待っている間に,他の店員さんも来たり,他のお客さんも来たり.そのもうひとりのお客さんはBoogieのアンプを修理に出したとか言ってたな.お客さん同士でお話が出来たり,こういう場が最近は減った気がするのは気のせいだろうか.もうひとりのお客さんもまぁ,年配の方で,最近の若い子は店頭で試奏もせずに通販で楽器買ってて,で,お店での試奏は恥ずかしくてできないみたいらしいよ,なんて話をする.若い時は,それこそ,楽器屋でたむろしながら,色々と店員さんや年上のおじさんから情報収集出来たりして,そういう副次的な学びが面白かったものなんだが.そういうもんなのかなぁ.
やっと梱包してくれたBass POD Xt Proを抱えて,浜大津のラーメン屋で遅い昼メシを食べてから伊丹に戻る.帰りは京阪から京都の地下鉄に潜って,阪急京都線で.なんのかんの片道1.5時間程度はかかる.
伊丹の部屋で,早速,Bass POD Xt Proをラックに入れて,ワイヤリングをする.今まで使ってたBass POD Xt(豆型のヤツ)の置き換えなので,まぁ,ワイヤリングそのものは簡単.Bass POD Xt Proなら裏のポートの数も多くて,中々良い感じ.仮想マシン上のWindows環境からBass POD Xt Proにアクセスして,Firmwareなどを確認すると,かなり古いままになっている.さらに言えば,この個体は,ユーザ登録すらされていないことも判明.とりあえず,この時点でUSBの動作も問題ないことを確認できた.早速,この個体をユーザ登録して,さらにFirmwareの更新作業をやって置く.結構,こういうのがね,大事なのよ.それにしても,前のオーナ,本当に買ったまま使ってたんだねぇ.....とりあえず,昔作った音もインストールして,これで取り敢えず使えるようにはなった,かな.
最近,裏のワイヤリングも色々見直して,伊丹のスタヂオも,これでほぼ安定期に入ったかな.もう音源もこれ以上は,暫く拡張しないことにする.あとは,横浜の家に買っておいたSONY DPS-V77あたりをいつかこっちに持ってきて,シンセ音源に対してちょっとリバーブかけたりできれば良いかなぁ....くらいにして置きたいところかしらん.


2018/05/13

Ensoniq MR-Rackを見つけた

伊丹のスタヂオに,ちゃんとした音源がほしい,と,最近思うようになった.まぁ,以前から,そういうことはちょっと思ってたのだ.狙い目は,KORGのKRONOSS II 88 LSあたり,Rhodesの音が良い.何よりもキーボードがきちんとしているし.しかし....いかんせん,こいつは筐体がでかい.コンパクトにして置きたい出張所の伊丹スタヂオにこれを入れちゃうと,人の動線がかなり阻害される....と躊躇していたのだった.
そんなおりに,見つけたのが,Ensoniq MR-Rack.横浜スタヂオでも,以前から中古で買った奴を使っていて,かなり古い(もう20年くらい前じゃないかな?)Rack音源.なのだが,やはり,これでしか出せない音がある.個人的には,Padの音が好きなのよね.買っておいて損は無い.見つけたのは,大阪の問屋街にあるImplant4という店.以前,そういえばここでVintage Proの2本めを買ったっけな....多少高い気もするが,悪くは無い.5/11の夜に確認したら,まだ売れ残っていたので,これ買っちゃおうかな,という気分になった.
で,土曜日,お昼過ぎに伊丹の部屋を出て.Implant4に行ってみる.まだあった.お値段は¥39,800.一応,音出しをして,変なノイズなどは乗っていないことも確認.帰ってきて,Rackに組み込んだところ.これで,伊丹スタヂオもRack音源は必要なものはほぼ揃った,感じかな.後は,MR-Rackの拡張音源ボードで,ドラムとか,World系が出ていればほしいのだけど....これは入手が難しそうだ.....
ちなみに,キーボードについては,仕方ないので,ここは必要なのはフルサイズのキーの64健キーボードだ,と割り切って,RolandのA-800 Proを入れることにした.これなら,当面の楽曲作成にはまぁ,ことたりるだろう,という割り切りをすることにした.

2018/04/03

WirelessGateのSIMを解約した

eo光での運用にしてから1年,今のところ特段の不満も無いし,比較的安定していると思う.こうなってくると,radikoで東京のFM局を流すだけに運用しているWireless Gateの糞遅いSIMが無駄な気がする.これだけ遅いのに¥1,500/月も払っているのも馬鹿らしい.radiko premiumなら月々¥350で,かなりの節約になる.
ということで,ふっと思い立って,radiko premiumを契約して,代わりに即日でWireless GateのSIMを解約してみた.さて,これでなにか不便が出てくるのか,気になるところではあるけど.ま,それほど酷いことにはならない気がする.