2018/10/28

ものぐさレンズを買ってしまった.....

Nikon Dfを買ってから1ヶ月ほど.週末はちょっと写真を撮りに,交換レンズを持って街中へ出ることにしている.ただ,こうして外歩きをしていると,段々と,ちょっとしたスナップのためにレンズを交換するのが面倒になってきてしまった.うーむ,高倍率のズームレンズを1本あると便利だろうなぁ....
Nikon Dfがフルサイズ(FXサイズ)なので,FXに対応できる高倍率ズームレンズと言えば,現状はAF-S NIKKOR 28-300mm f/3.5-5.6G ED VRになる.新品でも¥130K程度はする...らしい.うーむ,どうしようかな,とWebを色々と見ていると,どうも,APS-Cサイズ対応のDXレンズならAF-S DX NIKKOR 18-300mm f/3.5-6.3G ED VRという選択もできそうだ.いや,フルサイズのカメラにAPS-C対応のレンズを付けるってどうなのよ,という議論はあるが,それは一度脇に置いておこう.このレンズ,もう少し情報を漁っていると,どうやら,AF-S DX NIKKOR 18-300mm f/3.5-5.6G ED VR というレンズもあったらしい.2012年発売とのことで,ちょっと前のレンズなのだが,望遠側がf5.6とやや明るいレンズである.うーむ.実質,2年も販売されていない,という短命なレンズだ.でも,レビュー記事を見ると評判は悪く無い.僕も,D200の時に買ったDX NIKKOR 18-200mm VRは1本あるのだが,やはり望遠側の100mmは大きな差になると思うし....と思うと段々とこの「ちょっと古いレンズ」が欲しくなってきてしまった.中古でしか流通していないワケだが,中古を買おうと思うと概ね¥60,000〜¥70,000程度のレンジにあるみたい.28mm-300mmのFXレンズが¥130,000程度することを考えるとその半額で済むじゃ無いか....!この時点で,なぜフルサイズのカメラにAPS-C対応のレンズを付ける意味があるのか,という議論は飛んでいる.....が,それを指摘しちゃいけない.そのレンズを試したくなっちゃったのだから.
楽器フェアがあった週末,クルマを車検に出すために都内に出たついでに,中古カメラ屋を覗いて見た.行ってみたのは,秋葉原の日進カメラというところ.まぁ,たまたま手近なところにあったから立ち寄って見た,というのが正しい.そこで見つけてしまったのだ.NikonのAF-S DX NIKKOR 18-300mm f/3.5-5.6G ED VR が¥69,800の値札を付けて棚に鎮座しているでは無いか!ちなみに,最近の望遠側f6.3の奴も隣にあったのだが,こちらの方が値段は安かった.....店員に聞いてみたら,やっぱり望遠側が暗いから,とのこと.まぁ,いいけど.で,うーん,フィルタ付けて¥70,000以下にならないか,と聞いたら....いいよ,と言って,中古の77mmΦのKenkoプロテクトフィルタを付けて¥69,800とのこと.いいや,面倒になったので,その値段で買ってしまうことにする.
そんなワケで,このモノグサレンズを入手して1週間,気がつけば,もっぱらこのレンズをDfに付けて持ち歩いている状況だ.フルサイズのカメラにDXのレンズを付けたって,APS-Cサイズでしか撮影していないので撮像素子が勿体ない,ましてDfはpixel数が比較的少ない撮像素子を持ったカメラなので,絵に充てられるpixel数も減って,それはざらざらした絵になるのかな....とも思ったのだが,これが想像を裏切るくらいに良く写る,ように思う.出てくる絵は,この高倍率ズームの癖に,意外とシャッキとしている.本来なら,これだけ高倍率のレンズになると,出てくる像がかなり歪むはずなんだが,あまり気にならないように見える.デジタルカメラ万歳,本体でかなり補正かけている....のかな?そして,フルサイズで27mm相当から450mm相当迄を1本のレンズで賄ってくれるので,レンズ交換をする必要もなくなる.これは素晴らしいくらいに,カメラを操る人のモノグサを助長する.
Nikon Df /w AF-S DX NIKKOR 18-300mm f/3.5-5.6G ED VR (18mm, 1/640, f/13, ISO 400)
例えば,上の写真は18mm(FXサイズで27mm相当)で撮った風景.この三連のクレーンの左の奴 を300mm(FXサイズでは450mm相当)迄ズームアップすると,下の絵が撮れる.この視野角の差は,とても大きい.しかも,吐き出される絵も,見ての通り,それなりに綺麗だ.
Nikon Df /w AF-S DX NIKKOR 18-300mm f/3.5-5.6G ED VR (300mm, 1/800, f/14, ISO 400)
ただ,先週と今週,これをDfに付けたまま,100枚程度,街を撮ってみて気がついたことがある.このレンズ,畳んだ時のサイズはまぁまぁコンパクトなのだけど,まず重い.3時間とか4時間,これを持って歩いていると,重いんだな,手が疲れる.首からかけて持ち歩くのが妥当なのかもしれないが.....片手で持っていると,レンズの重さが半端ないのは事実だ.
Nikon Df /w AF-S DX NIKKOR 18-300mm f/3.5-5.6G ED VR (125mm, 1/500, f/11, ISO 400)
あと,VRという手ブレ防止の機構が付いているが....これも,300mm側(FXで450mm相当)で夜景を撮るとそれなりに手ブレは起こるように思う.望遠で使いたいなら,三脚は必要かもしれない...っても,普通,450mmのレンズで夜景を手持ちで撮影はしないか....そこは逆に,実は手軽に夜景も撮れる,と言った方が良いかもしれない.
Nikon Df /w AF-S DX NIKKOR 18-300mm f/3.5-5.6G ED VR (105mm, 1/30, f/5.6, ISO 2200)
まぁ,元々カメラの吐き出す絵の発色が良いのに助けられているのかもしれないなぁ...とも思う....んだけど,夜景もここまで綺麗に発色するなら,スナップ用のレンズとしては十分に良いレンズなんじゃ無いかな..
Nikon Df /w AF-S DX NIKKOR 18-300mm f/3.5-5.6G ED VR (44mm, 1/20, f/5, ISO 12800)
そんなこんなで,当面は,お気楽モノグサレンズとして,これを使うことにしようと思う.中古で買っても,これくらいの絵を出してくれるなら,正解だったんじゃ無いかな?個人的には,良い買い物をした,と思うことにする.
Nikon Df /w AF-S DX NIKKOR 18-300mm f/3.5-5.6G ED VR (300mm, 1/640, f/13, ISO 400)
少なくとも,大阪駅のNorth Gateの上の展望台から,ITMにアプローチする飛行機がここまで見られるんだからね.まぁ,もうちょっと飛行機に寄りたい気もするが.
ゆくゆくは,このDXレンズも手放して,28mm-300mmのFX対応レンズに置き換えるかもしれないけど.やっぱり,フルサイズのボディにわざわざDXレンズを載せて,APS-C対応のサイズで撮るというのもなぁ,という点は気になるし.まぁ,お金が溜まったら考えることにしよう.
あっと,今年の楽器フェア,一応行ってみたけど,個人的にはあまり収穫は無かったなぁ,というのが素直な感想.色々と,細かいモノはあるんだが....やはり,H/Wの新製品を出すサイクルが伸びちゃっているとか,粗方僕にとって必要なものは揃ったとか,そういうところが大きいのかもしれない.そうした中,個人的には,小田原のギタービルダ,ひとりでやっているというKigoshi Custom Guitarのギターが良かった,くらい.一方で,この木越のギターの音は本当に良かった.気持ち良いのだ.弾かせて貰ったのは,トップがFlame Maple,バックとネックがMahoganyという構成で,ヘッドは独自デザイン,ピックアップはP-902発,という構成のTelecaster Thinlineっぽい形のギターなんだが....これが,すごく素直な音がするのが面白かった.ちょっと話したら,色々と木材はストックしているらしく....古い洋館を解体する時とかに出た材を回収して持ってきているとのこと.すげー.ネックはセットネックで,しかもヒールの削り方はそれで良いの,と思わせるような無骨さもあるんだけど,楽器としてKigoshiのギターは面白かったなぁ.後は,あまり僕の気を引くような楽器は見つけられなかった....結局,諸々,キーボード系音源は大抵ソフトウェア音源に化けたし,ギターやベースは本当に良い材が無くなって来たんだろうなぁ.そして,それ以上に,子どもたちが楽器を買わない,買えない価格になっているのも問題なんだと思う.まぁ,何よりも次世代の音楽を支える子どもたちの数も減っている現実もあるんだろう.....さて,音楽はビジネスとしてどこまでサスティナブルなんだろう,と,そんなことを思ってしまったのが,今年の楽器フェアだった.

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