2016/07/17

MacBook Pro 13" mid 2012を新品で1台買って見た

今やほとんどradiko.jpi専用機と化している,うちのMacBook Pro 13" mid 2009が,先月くらいから調子が悪くなっている.厳密に言うと,まずTrack Pad上でclickが中々入らない等,問題が散見されたんだが,先月辺り,夜中に異音を発するようになった.どうにも息も絶え絶えな模様である.最初は,この夏の暑さでHDDが壊れたのかとも思い,急いで2TBの2.5" SATA HDDを購入,データ移行をしてHDDを入れ替えてみたのだ.でも,異音が今ひとつ解消しない.いや,それ以前に,内蔵バッテリが膨らんでしまったようで,裏蓋を閉めるのもやっとという状況である.これはいかん,放置していると火事になるかもしれない.
一方で,このMacBook Pro 13"を,去年の1月に導入したMacBook Pro 13" Retina Display(MBPR 13" mid 2014)で置き換えることも困難な状況になっている.このMBPR 13"は,持ち歩き作業用に環境もセットアップしてあって,特に社外委員会など,社内情報と隔離して運用する必要があるときに,このマシンが活用されている.こんなマシンをradiko.jpように据え置き利用するのは,ちょっとはばかられる.
いっそ,MBP 13"の置き換え用にMacBook 12"でも買おうか,とも思ったが....今時のMacBookはUSB-Cポートひとつで充電も周辺機器との接続も賄う,という使い方.今の手持ちの周辺機器を使い回すには,それなりに初期投資が必要になりそうだ.それにCPUの遅さ,搭載できるRAMのサイズと比してお値段は高め,どうにもコストパフォーマンスが悪い.では,小さいマシンということでMacBook Airを選ぶか?でも,Thunderbolt端末が出ているので拡張性には少しだけ優れるが,そうは言っても,搭載できるRAM容量,CPUの速度などを考えると,今ひとつ,食指が動かない.コストパフォーマンスが悪いと思う.何より,最近のAppleのMacBook系列はRAMをOn Boardにしてしまってて,拡張性が悪い....ということは,長期的に使えるマシンとはなり難い.特にRAM容量は将来,絶対増やしたいと思うようになる.
こうした中で,MacBook Pro 13"の一番下のラインが目に付いた.これなら,以前のMacBook Proのように,自分でHDD交換出来るし,RAM増設も自分でできる.しかもWebで調べてみると,このMacBook Pro,公称搭載RAMは8GBだが,実際は16GB搭載できるらしいじゃないか.これは良い.USB 3.0,thunderbolt,FW800と,I/Oもそこそこ揃っている.しかも,サブ機として丁度良い程度にお値段控えめ.実際のところ,2012年発表のHWがそのまま継続して販売されている訳で.4年前のHW設計な訳だが,CPUをcore i7 2.9GHzに増強もできる.Mac OS Sierraが出る頃には,このラインはdiscontinuedされちゃいそうな気もするし....そう考えると,今が「買い時」なんじゃないかって気がする....という判断をしたのが先週の土曜日のこと.思い立ったら吉日で,そのまま,BTOでCPUをcore i7 2.9GHzにupgradeしたモデルをオーダしてしまった.税込大体¥155,000程度.HDDは500GB,RAM 4GBという構成にする.もう,買ったその日に自分でカスタマイズするもんね,というやる気満々である.
ここまで仕込んだら,次は,火曜日には都内に出張の折に,秋葉館に立ち寄って,8GB DIMMを2枚,さらにSunDisk Extreme Pro 960GB SDDを購入.この週末に届いたら,早速作業に入れる準備もしておく.ちなみに,SunDiskを選んだ理由は,trimへの対応が期待できるから.なんでも,MacOS X 10.11.4以降では,forcetrimコマンドが使えるようになって,Third Party製のSSDでもtrimを効かせることができるらしい.ただ,SAMSUNGの8*シリーズはSSD搭載Firmwareのバグで,データロストが起きる可能性もある,という記事を読んだのでね.そういうやばそうなSSDのリストに無い機種を選んだのだ.
一方,オーダしたMacBook Proは,火曜日には深センの工場を出荷され,金曜日の朝には横浜スタヂオ近所のクロネコヤマトの集配センタまで届いてた.配達日は土曜日の午前中を指定して,土曜早朝,クルマを飛ばして伊丹スタヂオから横浜スタヂオへ移動.スタンバッて居たんだが,これがちっとも来ない.ま,夜を徹して走ってたので,ベッドに入ってぐっすり寝てたワケですが.途中,10:15頃に起きて,クリーニング屋への用事もあったので30分程中座もしていたんだが,やっぱり来ない.あと数kmの距離のはず,作業に必要な資材も全て揃っているというのに.....と,言うことで,戻ってきたらまたベッドに横になっていた....らすっかり寝込んでしまったらしい.iPhoneのSMS着信音で目が覚める.あー,やっちまったようだ.ぐっすり寝入っていたのもあり,クロネコヤマトさんに気がつかなかったらしい.不在通知に書いてあるドライバのケータイに電話,相談したら,再配達しても1500,集配所に取りに行くんでも1500頃になるとのこと.それなら,こっちから取りに伺いますよ,と集配所に留め置いてもらうように手配してもらった.
1400頃になって,集配所からほんの5分程度のところにある市場の食堂に食事を摂りに出かける.1445くらいに,食事も終わって,少し早いけどMacBook Pro 13"をpickupしに行ってみるか,とクルマに戻ったところで,ケータイのSMSに「お渡しする準備ができました」という連絡が入る.寝過ごして「持ち帰りました」の連絡もApple Storeが差出人になっているし,このあたりの仕組みって中々面白いよね.それはともかく,安心してクロネコヤマトの集配センターへ行って,無事,MacBook Proをpickupしてきた.
さて,戻ってきて,すぐに作業…とはならず.やっぱり眠いので,もうひと眠りする.起きたら1900だった.まぁ,少しは涼しくなって,落ち着いて作業ができそうな時間帯.たっぷり寝てスッキリしたし.で,起きて,やっと作業にかかる.
まずは,起動する....前に(4GBのRAMじゃ最初から辛いだろうと思って),まず裏蓋を外して,DIMMの差し替えをする.まぁ,簡単なものだ.どうせ裏蓋を開けたところだし,面倒なので内蔵HDDも外して,SSDに置き換え.オリジナルのHDDは外付けの2.5" HDDケースに移しておく.このunibody 13" MacBook Proは,HDD交換は今までも散々やって来たし,そもそも作業がしやすい作りで大変助かる.そう,これが所有する喜びなんだよ,と思ってみたりする.
ハードウェアのカスタマイズが済んだら,蓋を閉めて電源を投入する.最近はAppleはリカバリー用DVDを同梱しないんだけど,代わりにSSD/HDDにリカバリ領域を取っているはずだよな,ということで,リカバリーモードで(⌘~Rを押しながら)MacBook Pro 13"を起動.Disk Utilityを起動して内蔵したSSDを2 partitionに分割.今回は,システム領域を250MB,ユーザ領域を残りと設定してみた.Bootcampはもう面倒なのでやらない方針にする.VMのイメージファイルを使った方がマシンの更新,HDDの交換の時に安心だ,というのを体得したので.ただ,El Capitanになってから,Disk Utilityのユーザインタフェースが随分と変わって,ちょっと戸惑った.最初は,なんか細かい断片をpartitionとして定義しそうになったりしてね.
SSDのフォーマットとパーティショニングが終わったら,次はシステムの再インストール.リカバリーモードのメニュー画面からOSの再インストールを選択する....と,おや...何やらWiFiのアクセスを聞いてくる.うーむ,どうやら,Appleからダウンロードされるみたいだ.auがADSLサービスを止めてしまったので,今頼りになるのはUQWiMaxだけだ.これに繋いで,さぁ,インストールだぞ,と思った途端に....今度は「このMacは登録されていない」みたいなことを言われる....うーん?何じゃそりゃ?ダメじゃん.そうか,HDDケースの電源入ってないじゃん,と入れて,rebootしてみても状況は変わらず.うーむ....とりあえず,外付けHDDのシステムから一度bootしてみる.うん,きちんと起動する.RAMも16GBで認識されているし.さて,じゃ,どうするか,だ.Disk Utilityを使って何かできるかなと,メニューを覗いていると,ほぅら,Restoreのメニューがあるじゃないか.これを使って,外付けHDDから内蔵SSDに,システムを移動.サイズが違うけど,でもきちんとコピー出来た!良かった.これで,MacBook Pro 13" mid 2012の内蔵SSDでrebootをかける.
無事に立ち上がったところで,今度は古いMacBook Pro 13" mid 2009で使っていたHDDを外付けHDDケースに入れて,ここからユーザ領域のファイルをコピーする.これで以前の設定がそのまま使えるようになるはず.良かった.....
その後,必要なapplicationをひと通りインストールして.このあたりはAppleのApp Storeからダウンロードしてインストールする感じ.それから,AdobeのFlash Playerもインストールして,radikoroを入れたりして....概ね必要なapplicationはいれたところで,今度はターミナルを立ち上げて,
% sudo forcetrim enable
と,内蔵SSDのtrimをONにする.これで,SSDの持ちも良くなるはず.
最後に,実はアプリケーションの各種インストール中に気がついたんだが,どうも,僕はコピーするユーザ領域を間違えて,古いMacOSX 10.6の頃のホームを持ってきたようだ.ということで,ユーザ領域を再度コピーしようと.trimをONになった状態で,Disk Utilityでrestoreをかけたら....どうも,I/Oエラーという表示が出て上手く行かない.何だ,これは?面倒になったので,改めてCarbon Copy Clonerをダウンロードして,こいつを使ってホーム領域の更新をしてみる.何とか,無事に移行できたようなきがする.
で,このMacBook Pro 13" mid 2009,色々操作してて思うのは,boot等が確かに早い.4年も前のマシンなのに,これ,特に不満を感じないで使える.ぶっちゃけ,mid 2014のMBPR 13"(Core i7 2 core 3.0GHz/16GB RAM/1TB SDD)と遜色無い反応を見せる.見方を変えれば,この4年,PCハードウェア界は大きな技術革新が無かった,と言えるかもしれない.実は,ハードウェアの値段は,昨今のアベノミクスによる円安の影響で,この機種が出た当時よりも不当に高くなっている.SSDやDIMMの値段は,普及に伴って多少安くなっているかもしれないんだが,結果的に,MacBook Pro 13" mid 2012のカスタマイズ用パーツの値段を含めて¥215,000程度.新品のMacBook Pro 13" Retina Displayを,同じような構成で買おうと思うと¥340,000程度するので,そう考えると大変良い買い物ができた,と言う言い方ができると思う.
あとは,古くなったMacBook Pro mid 2009をどうするかだね.Bootcampで設定しているWindowsを移行させたいんだけどな......これは来週の作業にしよう.

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