2020/04/29

在宅勤務....

新型コロナウィルス禍の影響で,弊社も4月中旬から在宅勤務が基本となった.まぁ,必要なものは会社のファイル共有サイトに上げておけば,これを自宅からもVPN接続で参照,更新することができる,という内容なワケだが.最初は,通勤時間は無くなるし,無駄な労力だと削られたレギュラーコーヒーも,自宅でなら楽しみながら仕事できて快適じゃん,などと思ったのだが.実際に自宅で作業を始めて見ると,これが中々辛いことに気付いた.
まず何よりも,弊社のVPN環境が貧相なのだ.どうも,VPN(仮想Privateネットワーク)の回線数が足りなくなって社員全員で取り合っているとか,Web会議も昼間だと全然音質が酷くて何話しているか判らないとか.結果的に,常時接続している公衆回線の上で,VPNを1時間交代で使うとか,ワケ判らん状況になっている.それでも,まだSkype会議の音質問題はボロボロな状況.これが,面白いことに,社内のLANに直接つなぐと(社外委員会がある日に出社して確認した),大した問題にはならない.今まで,緊急事態宣言が発令される前も,大した問題は起きていなかったことから考えるに,きっと,これはVPNの受け口サーバが過負荷になっているんだろう,と推測しているのだけど.さらに,ネットワーク負荷削減のために,GoogleやYahooの検索は禁止,という指示も出てて.なんだかね.いや,在宅勤務をしなくちゃいけない状況にあるのは理解できるが,そのための基盤はもっと日頃から投資しておかないと駄目じゃん,と思うのである.この状況は,社外委員会に出ている他社の皆さんも同じらしく,VPNの取り合いとかは色々と起きているそうな.なんだか,足回りの情報アクセスが悪くて仕事にならない,のがストレスになっている.
ネットワークいついては,多分,それでも大学生の置かれている状況よりは良いのかもしれない.大学も,このコロナ禍の中で,登校せずに遠隔授業,をガシガシやっているらしいが,色々と試行錯誤しているらしい.某大学では,授業を撮影したり,PowerPointのスライドショーから生成したmp4ファイルを,学生がダウンロードして視聴,これを受けて先生に質疑をする形式にしているとか.リアルタイムな双方向性は犠牲にして,情報提供に主眼を置くということなんだろうけれど.あるいは,ZoomなどのWeb会議システムを使うって言う試みもあるらしいが,今度はセキュリティというか,Zoom爆弾事件なども起きているらしいし.色々と,ネットワーク帯域とか,受講者のPC環境とか,問題は山積みな気がする.どう移行していくんだろうね,と気になるところ.それと,授業に参加している感じをどうやって作り出すんだろう?実験系とかの授業はどうするんだろう?色々と気になるところはあるものである.
このような不便な環境でも,諸々な作業の〆切は遠慮無くやってくる.色々とね,出社できない,ネットワークも不便だ,という状況で,この判断はどうなんだ,と思わないではない.大抵,庶務系の,それこそ不要不急な作業だと思うんだが,例年のスケジュールに則って期限が区切られているのだ.見直しの連絡もないし.これもストレスを産む要因のひとつだ,と思い始めた.
それと,就業時間が,会社のPCでVPN接続しているので,みんなログで残るのよね.これも不満だなぁ.在宅勤務と就業時間管理が一致していない気がするのよね.在宅勤務だからダラダラ仕事していて良いのか,というとそうでもないかもしれないが,逆に〆切も見直さない,VPN環境も貧弱な状況で,就業時間だけ管理しててどうするの,みたいな.なんか手足を縛られた環境で,でも仕事はいつも通りにしなさい,というメッセージに聞こえて,これが不満.
そういう3点,在宅勤務にしたから何か問題を解決できるかというと,実は何も問題を解決していないどころか問題を大きくしていないか,という気がしてきた.その辺り,企業の上層部はしっかり考えてほしいなと思う.逆に,この時期を,一種の余裕時間だと思って,新しいことをトライするのは,強く賛同するんだがね.方向が間違っている気がして仕方ないのだ.1週間ほど,実際にやってみて感じた不満は,まぁ,そういうことだったりする.自分ひとりでプログラム書いている時期なら,むしろ邪魔も入らないし,自分のペースで作業が進められて幸せな気分になれたと思うけど,最近,事務作業や他人との調整が作業の中心だしな.どうしても,そういう思いを抱えてしまうのだった.


0 件のコメント:

コメントを投稿