2022/02/16

MacBook Pro 14"が届いた

 順調にいけば,僕も来年度で会社はリタイアする見込み.今後は,ソロプレーヤとして色々と楽しむことにしよう.同時にリタイア前の安定した収入を見込める時期に,今後暫く使うであろう機材を揃えておこう,と思う.この一環として,Apple Scilliconを載せたMacBook Pro 14"を,ボーナスが出た12/10に速攻でオーダした.昨年から本格化したMacのApple Sciliconへの移行も踏まえ,今後暫く使う前提で,BTOで「モリモリ」にする.M1 Max (10core CPU 32core GPU 16 core Neural CPU) / 64GB RAM / 8TB SSDという構成だ.お値段も,従来のMacBook Proの上位機種から比較しても3倍はするような内容だ.

今回のMacBookの更新は,当初の想定よりもかなり早いタイミングではある.前回購入した2019 MacBook Pro 13"だって,まだまだ十分に役に立つ.ただ,今回,それでも敢えて購入したのは,それなりの理由がある.

ひとつは,上にも書いたように,安定した収入のある段階でApple SciliconでDTMがどこまでできるか,そろそろ試してみたい,というもの.もうひとつは,趣味のDTM系も含めて,これだけの能力のあるマシンが持ち運べるようになったら,現状,2拠点バラバラにCPUを用意しているんだが,これを1台に収束させたい,というもの.

前者については,Apple Silicon搭載Macが出た当初,爆速と同時に省電力で,電池は減らない,Fanも回らない,と評判だったのだが,同時にDTM系はまだRosetta 2をインストールしてIntel 系を

ひとつはApple Siliconeがどこまでできるか,そろそろ試したいというもの.Apple Siliconが出た当初,爆速と同時に,省電力で運用していてFanも回らん,と評判だった一方で,まだ当面はRosetta 2を使わないと,既存のソフトウェアがなかなか動作しないと言う状況だった.これがどこまで改善したか,特に趣味のDTM系ソフトウェアがどこまで耐えるのか知りたい,と思ったのだ.MOTUが色々とApple Scilicon対応を済ませたと言っているので,これは試して動作確認をする時期に来たかな,と思ったのだ.今使っているDTM系列は,以下の対応状況だ.

  • MOTU:Audio I/O,MIDI等のドライバはApple Scilicon対応済.Digital Performerも,最新版でやっとApple Sciliconに対応したらしい.
  • Logic Pro:Appleなんだし,これは大丈夫だろう.Logic Proはメインでは使っていないし.
  • Roland:うちにある機材として,D-05,A-800 Pro,Integra-7.ドライバは購入を決めた時点ではまだ,Rosetta前提だったようだが,この2月には問題が無くなったらしい.Integra-7用のUAのEditorがまだ未対応なのがひっかかるが.
  • Yamaha:うちの機材だと,Motif Rack SDが該当する.Rosetta 2で使ってねと書いてある.Vocaloid 5はEditorが
  • Korg:うちの機材だと,Microkeys Airとかが該当するんだが,MacOSの標準のドライバで大丈夫,みたいに書いてあるので,多分問題無い.
  • Universal Audio:うちの機材のコアとして,Apolloを入れている.幸い,Thunderbolt I/Fカードも入れてあるので,接続は大丈夫.ホームページを見ると,色々と面倒らしいが,なんとかRosetta 2で動作するらしい.まぁ,おっつけ対応してくれるんだろう,と期待している.
そんな状況なので,そろそろ,置き換えてもほぼ大丈夫そう,と思う.うちの環境にApple Sciliconを入れて,どこまでできるか,そろそろ試してみたい時期になったと判断したのだ.まだ,Virtual Instruments系は懸案も多いのだけど,逆にRosetta 2でどこまでできるか考えるには良さそうだ.

もうひとつは,上記の確認が終わったら,現状,伊丹と横浜でバラバラになっているCPUを統合したい,というか,持ち歩きで同じものを使いたい,と思ったのだ.伊丹のスタヂオは退職したらおっつけ処分の予定なのだが,きっとある程度のタイムラグは出る.その間も,MacBook Pro1台を持ち歩くだけで,両方の環境に対応できたら,これは嬉しいことだと考えた.本当は11年前に伊丹に異動になったときから,この構成が取れたら嬉しかったんだけどね.やっと,CPUのパワーも追いついてきた気がするので,そろそろ良いかな,と言うことである.

MacBook Proの14"が発表されてから,そんな訳でこれはmust buyだなと思い始めた.Early Adoptorのレビューを見ても,色々と評判は良い.そうは言っても,高額商品なこともあり,12/10のボーナス支給日迄待ってオーダをかけた.この時点で,商品の出荷は1/28〜2/10になると案内が出ていて,実は驚いた.今まで,散々AppleでBTOしたのだが,ここまで待たされる経験はなかったからね.大抵,2週間もあれば手元に商品が届くのが常だったし.商品の発表から発売迄に時間がかかった2011 iMac 27"でも,待たされたのは1ヶ月程度だったと思う.ただ,これもCOVID-19の影響なのかもしれない.仕方無い,まぁ待つしか選択肢は無い.

そうこうするうちに,1/28に突然,クレジットカードの利用通知が来て,これでやっと僕のMacBook Pro 14"が製造ラインに載った,と気づく.翌日には,上海から出荷の連絡が来た.今回はDHLで配送されるらしい.その週末の日曜日には東京に到着していた...迄は良かったんだが.オーダの際に,送付先の住所は伊丹スタヂオにしていたのに,郵便番号だけ横浜にしていた,のがいけなかったみたいだ.荷物はその翌日に横浜に行って,また東京に戻って,その翌日には今度は大阪に行って....とフラフラしはじめる.大阪まで来た,なら明日には届くかなと思い,丁度水曜日で定時退場の日(リモートワークしているけど)だったので,仕事を早めに切り上げて,梅田のヨドバシカメラにMacBook 14"用の液晶プロテクトシートを買い出しに行ったりした....んだが,翌朝見ると,今度は神戸に行っている.行きすぎじゃい!と思わず突っ込みたくなった(まぁ,兵庫県なら神戸に行くか).で,DHLから送付先不明と音を上げた通知が届いた.なんてこったい.DHLのWebサイトが案内されていたので,改めて配送先を,というか郵便番号を修正して設定.ついでに,使いづらいWebサイトだったので,更新できたのかDHLのサポートに電話して確認する等した.なんとか,2/3の木曜日に送付して貰えるようにお願いしておく.2/4は横浜のスタヂオの様子を見に行く予定があるので,荷物が届いてからだと色々初期設定が面倒なのだ.しかし,DHLの配送管理のシステムは一体どうなっているんだろう?これまで伊丹配送で(同じ間違いが残ったままで)3台くらいMacを買ったはずだが,ここまで荷物がウロウロしたのは初めての経験だった.今まではクロネコヤマトが配送してくれたんだが,クロネコヤマトはここまで酷いことなかったんだけど.やれやれ,だね.そんなこんなで,伊丹スタヂオにこの新しいMacBook Proが届いたのは,2/3の14:00頃になってしまった.

取り敢えず,システムをセットアップする.まず,8TBのSSDを2TBのシステム領域,もうひとつ2TBのシステム領域,最後に4TBのユーザ領域に分割しておく.最初の2TBはRosetta無しで動かすことを想定している.2つ目のシステムは,Rossettaありで動かすという算段だ.ユーザ領域は共有にしておくと色々と便利なんだろうと思うので,この構成にしておいた.Note PCで8TBのSSD搭載というのは強力で,多少無駄な使い方をしてもなんとかなるなのが嬉しい.

Volume設定が終わったら,次は,色々と,DTM系のソフトウェアをインストールを進める.取り敢えず,現状ではこんなところ迄はインストール済.

  • Logic ProやGarage Bandはuniversal binary化されている
  • MOTUのDigital Performerはuniversal binary化されている
  • Vocaloid editor ver.5はuniversal binary化されている
  • Rolandのドライバ類(うちの場合は,A-800 Pro,Integra-7,D-05の各ドライバ)はuniversal binary化されている.
  • Native InstrumentsのKontaktはver. 6.7からuniversal binary化された
手持ちのVirtual Instruemntsの類だと,ToontrackのSD2はまだIntel,というか,もうSD3出ているし,無理だろう.Naitive InstrumentsのKomplete 10は,到着時にはまだRosettaが必要なIntel版だったけど,インストール作業して暫くしてからUniversal Binaryのバージョンが入ったみたいだ.音源のダウンロードとインストールにほぼ1日かかってたけど.ついでにKomplete 12も入れて,また1日かけて音源のダウンロードしてた.やれやれ.YamahaのVocaloid 5 Editorはuniversal binaryが出てたのでupdateで対応済.一番悩ましいのはUniversal AudioのApolloで,Apple Scilicon Macで動かすのはちょっと面倒.まず,本体Firmwareのセキュリティレベルを若干下げないといけない.まぁ仕方無い.インストールしておく.ただ,一番悲しいのは,Firewireのサポートは終わり,って宣言されたことかな.UA Apolloは,伊丹も横浜も,Thunderboltでも繋ぎたかったので,FireWireバージョンを買ったけどThunderbolt拡張カードも一緒に入れてある.ここは心配していない.ただ,最初期に導入したUAのSatellite FW接続のヤツが1台あるんだよなぁ.....まぁ,それを除けば,概ねSW的には環境を揃えられたかと思う.

さて,MacBook Pro 14"そのものについては....どうしても,Rosettaを必要とする(動作はするのだけど,多分バージョンが古くて更新されない)ユーティリティがまだ手放せないこともあり,結局,今の次元ではRosettaをインストール済の環境で運用している.

ハードウェア的には,今のところ,不満は無い.何よりも,確かにApple Silicon,全然消費電力も少ないし,優秀なのだ.XRGで見ていても,多分まだうちのMacBook Pro 14",1回もFan回って無い.2019のcore i7搭載のMacBook Pro 13"と比較すると雲泥の差といえるくらいに静か.要するに僕はまだ,このCPUを本格的に使っていないのだ,という言い方もできる.ちょっと驚くくらいに静か.サイズはやや大柄になって,本体の厚みも増えたのはちょっと判断が難しい.キータッチは,2019 MacBook Pro 13"の方に慣れたからなのか,2021 MacBook Pro 14"は中途半端にキーストロークが深く,そのキータッチもちょっとぷにぷに,っとした感触.なんか,最初は嫌だったはずなんだけど,ストロークの浅い,ソリッド感のある2019 MacBook Proはまだ手放せない感じ.まぁ,MS OfficeはMacBook Pro 14"にはまだ入れてない(ライセンス買ってない)ので,暫くはMacBook Pro 13"を使う予定なんだけど.モノ書きには2019" MacBook Proの方が良いかもしれない.

さて,こうなると,早く2017 iMac 27"を机から外して,その代わりに外付けの27"モニタを導入したいなぁ,という気分になる.EIZOの2731かCS2740か,その辺りを入れて見ようか.2台のMacBook Proをぶら下げて,用途に併せて両方をもうちょっと使おうかな,という気分になった.